News from AnApple (2013-01)
(2013-02)
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☆新学術領域研究(人工光合成)メール通信☆
News from AnApple (2013-01)
発信日◇平成25年3月29日
発信元◇新学術領域(人工光合成)
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【1】領域からのお知らせ
(1) 人工光合成に関する研究会の報告
2月1日に、以下のように「人工光合成に関する研究会」が開催されました。各班班長と4班
(二酸化炭素還元)計画班を中心に当領域から7名、パナソニック株式会社から2名、合計9名
の参加者がありました。研究会では、未発表のデータを含めて最新の研究成果を討議するため、
非公開でメモを取るのも差し控えて議論しました。はじめに、井上研究総括から、当領域と
パナソニック株式会社の人工光合成プロジェクト研究を互いに紹介し、最近のトピックスにつ
いて共通認識を持つことが重要ではないか、との今回の研究会の主旨説明がありました。課題
解決に向けて、足を引っ張り合うのではなく、切磋琢磨すべきとの井上先生のお考えも拝聴
致しました。続いて、石谷4班班長から、酸化チタン光触媒による二酸化炭素還元反応で、ギ酸
やメタノールなどの還元生成物の炭素源を同定することが重要との話題提供があり、酸化チタン
表面の有機系不純物を除去するために、丹念に酸化チタンを洗浄する必要がある点を指摘されま
した。[文献1, 2](会議の内容は原則非公開ですが、関連分野に周知する必要があると判断した
ため、石谷先生の了解のもと、文献を添えて報告させて頂きます。)パナソニック株式会社の四
橋様から最近の窒化ガリウムを用いたプロジェクトの研究成果を披露頂き、最後に4班計画班の
森川様より、二段階励起による水を電子源とした二酸化炭素還元に関する研究成果を紹介して
頂きました。研究会の終了予定時間は18:00でしたが、3名の講師からの話題提供が終わった
のは19:00近くで、既に予定時間を1時間程オーバーしていました。講師からの話題提供の最中
に、たくさんの質問が繰り出され、白熱した議論が展開されたことは容易に想像できるかと思い
ます。今回議論が深められたのは、9名の少人数セミナー形式で研究会が行われたのも要因の一つ
ではないかと思います。私自身、議論を大変楽しみましたが、講師に対して多少失礼な発言も
あったかもしれませんので、その点は反省しております。本研究会で人工光合成構築に向けた
問題点を明確にして、議論を深められたのは大変有意義だったと思います。今後、領域内の
各分野でこのような研究会を重ねていければ、各領域メンバーの研究推進に大変有益になると
思った次第です。最後に、本研究会の会場の手配等、多大なご尽力を頂いた民秋先生には、この
場を借りて感謝申し上げます。 (文責 八木)
<文献>
1) Yang, C. C.; Yu, Y. H.; van der Linden, B.; Wu, J. C. S.; Mul, G.,
Artificial Photosynthesis over Crystalline TiO2-Based Catalysts: Fact
or Fiction? J. Am. Chem. Soc. 2010, 132 (24), 8398-8406.
2) Yui, T.; Kan, A.; Saitoh, C.; Koike, K.; Ibusuki, T.; Ishitani, O.,
Photochemical Reduction of CO2 Using TiO2: Effects of Organic Adsorbates
on TiO2 and Deposition of Pd onto TiO2. ACS Applied Materials & Interfaces
2011, 3 (7), 2594-2600.
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人工光合成に関する研究会
日時:2/1(金)午後3時から6時(予定)
場所:立命館大学東京キャンパス(JR東京駅日本橋出口直結サピアタワー8F)教室3
<予定>
15:00-15:30 石谷 治4班班長(東工大)
15:30-16:30 四橋聡史さん(パナソニック株式会社)
16:30-17:30 森川健志4班班員(豊田中央研究所)
17:30-18:00 討議
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八木政行
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