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メール通信

News from AnApple (2013-04)

News from AnApple (2013-04)

(2013-03) | (2013-05)

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        ☆新学術領域研究(人工光合成)メール通信☆
            News from AnApple (2013-04) 
				  発信日◇平成25年6月15日
				  発信元◇新学術領域研究(人工光合成)
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【1】領域からのお知らせ

(1) 6月1日(土) 班会議の報告(大阪コロナホテル)

<01班 光捕集機能を有する人工光合成システム>
 本新学術領域の公募班を交えた初めての「班会議」が、大阪コロナホテルにて開催された。A01班は
応募総数が多かった関係で公募に選ばれた人数も多く、研究代表者の民秋先生、研究分担者の稲垣先生
・橋本先生に加えて10名の公募班員による会議は、評価委員の伊藤攻先生にもご参加いただき、司会の
民秋先生の絶妙なリードで終始和やかに進行した。民秋先生から始まり、公募班員全員から研究計画・
研究内容が発表された。発表内容すべてをここで報告する紙面の余裕はないが、班員名簿と第2回合同
班会議要旨集にあるとおり、非常に多種多様で魅力的な研究計画が次々と登場した。A01班は共同研究
を前提としている状況から、今回初顔合わせとなる研究者間でも積極的に質問が飛び交い、熱のはいっ
た発表と質疑応答により予定時間を大幅に延長した。化学、物理、生物、デバイス、材料など異なるバッ
クボーンをもつ研究者の集まりであり、まさに新学術領域の科学を創発するにふさわしく、今後、班内
・班外の共同研究を経て次元性を超えた新しいシステムの展開を強く期待させる。
(文責 奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科 荒谷直樹)

<02班 水の酸化光触媒機能を有する人工光合成システム>
 2013年6月1日(土)13時から18時まで大阪コロナホテルにおいて、A02班の班会議が行われた。
井上晴夫教授班長(首都大学東京、班長)、神谷信夫教授(大阪市立大)、八木政行教授(新潟大)、
三澤弘明教授(北海道大)、石北央講師(京都大)、和田亨准教授(立教大)が出席した。井上班長から
A02班の研究概要について説明があった後、班員の発表(化学的自己紹介と研究概要)と議論が行われた。
神谷教授は、除草剤とPSIIの複合体について、光合成系IIの結晶構造解析における構造精密化で用いる最小
二乗法に含まれる制限構造と座標誤差、結晶のX-線ダメージや還元について議論した。続いて、石北講師
はPSIIの全タンパク質を含む結晶構造に対する理論計算について発表し、P680スペシャルペアの電荷の偏
りとPSII内におけるプロトン移動経路について発表した。井上教授はアルミニウムポルフィリン錯体を光
触媒とする過酸化水素発生と有機化合物酸化反応について発表し、1光子2電子還元反応のメカニズムに
ついて議論した。八木教授からは水の酸化反応に対して、単核錯体の触媒活性を大きく上回る新規な複核
ルテニウム錯体とイリジウム酸化物ついて発表があった。和田准教授は、複核ルテニウム錯体触媒を用い
た水の酸化反応における反応中間体と反応のメカニズムについて発表した。最後に、三澤教授により可視
・近赤外局在プラズモンによる水の完全分解反応について発表され、エネルギーの観点から近赤外光によ
る水の酸化について活発な議論がなされた。懇親会の開始時間が変更されるほど予定時間をこえて熱心な
議論が行われた。互いに大いにインスパイアーされた非常に有益な班会議となった。
(文責 立教大学理学部 和田 亨)

<03班 水素発生光触媒機能を有する人工光合成システム>
 A03班の班会議は計画班員(酒井先生は本務所用のため欠席され、山内幸正先生が代理出席)・公募班
員の全員と評価委員の朴鐘震先生が参加して行われた。冒頭, 班長の工藤先生からお話があり、昨今の報
文の問題点を指摘された上で, 実験条件・実験データの提示方法について共通認識を持つことの必要性な
ど、班の運営方針も含めてのお考えが披露された。 引き続いて, 各班員から自己紹介, これまでの研究実
績や研究計画等が示された。字数の制約上, 各研究計画の詳細は割愛させていただくが、いずれの計画も
魅力的な内容であり、皆さんが熱く語られ, 制限時間を超えた活発なやりとりが繰りひろげられた。また,
折に触れて, 朴先生から的確な質問と助言等が示された。本班は扱う材料として無機半導体系(工藤先生
・加藤(英)先生・大谷先生・加藤(正)先生・池田先生・加藤(隆)先生), 金属錯体・有機半導体系
(酒井先生・加藤(昌)先生・阿部)及び生物系(井上先生・庄村先生)に大別される。 自らの得意分野
を生かしつつ、「異分野の連携・融合」により、水素発生を伴った人工光合成システムの先導的な研究例
が発せられる、その快い序章を聴いた心地であった。
(文責 弘前大学大学院理工学研究科 阿部敏之)

<04班 二酸化炭素還元光触媒能を有する人工光合成システム>
 6月1日新大阪のコロナホテルにおいて科学研究費補助金新学術領域研究「人工光合成による太陽光エネ
ルギーの物質変換:実用化に向けての異分野融合」の各班会議が開催された。A04班は二酸化炭素還元に
資する人工光合成システムに関する研究を進めるべくこれまでの研究計画班員に新たに5名の公募班員が
加わった。他の班に比べて非常にコンパクトな班構成となった(二酸化炭素還元に関する研究者が少ない
という実感)。A04班会議では班員に加えて総括班員のリーディングサイエンティスト・田中晃二先生が
参加した。公募班の構成として錯体分子を利用した二酸化炭素還元を目指した研究を筑波大学小島先生と
北海道大学喜多村先生が、光触媒を用いた二酸化炭素還元を京都大学吉田先生が提案された。加えて二酸
化炭素還元に資する錯体分子の電子状態・電子移動解明に関する研究を埼玉大学若狭先生、高エネルギー
加速器研究機構野澤先生が提案された。班構成はコンパクトであるが金属錯体、半導体光電極、固体触媒、
酵素という異なる分子・材料を用いた二酸化炭素の光還元反応に加えて分子内の電子状態・電子移動解明
のグループが加入し強力な布陣になったことを実感した。今回は各班員の自己紹介を含めた研究計画の発
表であったが議論が白熱し最終的には時間をかなり超過して懇親会開始ぎりぎりの終了だった。今後の二
酸化炭素光還元研究の発展が期待できる班会議であった。
(文責 大阪市立大学複合先端研究機構 天尾 豊)


(2) 6月2日(日) 〜  3日(月) 合同班会議の報告(淡路夢舞台国際会議場・2FレセプションホールB)

 第2回合同班会議は、6月2日から3日までの2日間、淡路夢舞台国際会議場で行われた。初日は、井上晴夫
領域代表の熱のこもった講演を皮切りに、4名の計画班長および14名の公募班員から研究紹介が行われた。
夕刻には、班員による57件のポスター発表が行われ、活発なディスカッションが展開された。各班員の先
駆的な研究を一通り拝聴し、オールジャパン体制“AnApple”が極めて多様かつ個性的な研究者の集団である
ことを改めて実感することができた。2日目の朝には、領域Leading Scientistである田中晃二先生の特別講
演が行われた。「化学エネルギー変換を目指した再生可能な酸化剤と還元剤の開発」という演題で、A02班
およびA04班の目的である水の酸化および二酸化炭素還元を如何に合理的に進行させるかについて説明して
いただいた。明快な水の酸化メカニズムの分類、および、二酸化炭素還元反応の全中間体の構造解析は圧巻
であった。その後、稲垣伸二A01班計画班員、野口巧A02班計画班員、八木政行A02班計画班員、加藤英樹
A03班計画班員、田中庸裕A04班計画班員から共同研究計画の発表があった。各分野の先導的研究者が集ま
り行われる分野間連携研究に大きな希望を感じた。2日間を通して、領域名にある「異分野融合」に対する
意気込みが色濃く表れた、大変特徴的な会議であった。
(文責 分子科学研究所 正岡重行)


【2】シンポジウムのお知らせ
(1) 日本生物物理学会 第51回年会のお知らせ
10月28日から10月30日まで京都市(国立京都国際会館)にて日本生物物理学会第51回年会が開催されます。
本年会で新学術領域「人工光合成」では以下のシンポジウム(発表言語:英語)を開催します。

「光駆動水分解の分子機構:光化学系Uと人工光合成」
(オーガナイザー:石北 央(京大)、野口 巧(名大))
http://cls.kuicr.kyoto-u.ac.jp/bsj2013/symposium.html

詳細なプログラムはまだ公開されておりませんが、
10月28日(月)午前中 9:45 〜 12:15の枠内で開催予定です。
http://cls.kuicr.kyoto-u.ac.jp/bsj2013/pdf/schedule.pdf

参加登録のためのホームページは以下の通りです。
http://cls.kuicr.kyoto-u.ac.jp/bsj2013/

発表登録:  6月3日(月)〜6月27日(木)18時
事前参加登録:6月3日(月)〜8月8日(木)18時
皆様のご参加・ご登録をお待ちいたしております。

問い合わせ先:石北 央(京都大学・生命科学系キャリアパス形成ユニット)
E-mail: hiro [@] cp.kyoto-u.ac.jp


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 Copyright c 新学術領域研究「人工光合成による太陽光エネルギーの物質変換:実用化に向けての異分野融合」
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新学術領域(人工光合成)ニュースレター担当
八木政行
新潟大学大学院自然科学研究科
(工学部機能材料工学科)
〒950-2181 新潟市西区五十嵐二の町8050
TEL & FAX: 025-262-6790
E-mail: yagi [@] eng.niigata-u.ac.jp 
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