News from AnApple (2013-07)
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☆新学術領域研究(人工光合成)メール通信☆
News from AnApple (2013-07)
発信日◇平成25年7月17日
発信元◇新学術領域研究(人工光合成)
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【1】領域からのお知らせ
(1)Ninth International Workshop on Supramolecular Nanoscience of Chemically Programmed Pigments
(SNCPP13) の報告
標記学会が立命館大学びわこくさつキャンパスで6月末に開催された。本学会は化学的にプログラムされた
色素分子からなる超分子化学を主題としているが、その主題に制限されることなく幅広い分野からの発表
があり興味深い。今回は、色素系の超分子化学に加えて、クロロフィル代謝のような生物化学的な発表から
MOF、メソポーラスシリカ、CO2還元へのアプローチなど多岐にわたる研究が発表された。口頭発表は招待
講演8件に加えて若手ポスター発表から選抜された講演3件が行われた。あわせて、ポスター発表34件が行わ
れた。以下に招待講演(講演順)を簡単に紹介させていただきたい。
Krautler教授(University of Innsbruck)はクロロフィル分解に関して、主に鎖状テトラピロール分解産物の
詳細な構造と物性に関する成果を発表された。続いて、柏山博士(福井工大)が原生生物におけるクロロ
フィル代謝と生物学的防御に関して発表した。ポスターセッションをはさんで、Son博士(Northwestern
University)がポルフィリン誘導体を用いたMOFと量子ドットとの複合化に関する研究を、山口博士(茨城
大)がハイブリッドメソポーラス膜の調製とバイオセンサーへの応用に関する研究を、佐賀(近畿大)が光
合成細菌の生合成を利用した超分子改変に関する成果を発表した。その次のセッションでは、猪熊博士(東
大)が、結晶性スポンジを利用した新規なX線結晶構造解析を、沼田博士(京都府立大)がマイクロ流路を
利用した超分子構築を、倉持博士(北里大)がペプチド性配位子を利用したCO2還元に関する研究を発表し
た。
口頭・ポスター発表ともに、異分野の研究者も積極的に交えての活発な議論が繰り広げられ、多くの参加者
にとって刺激となったと思われた。また、若手研究者・大学院生のポスター発表者から選ばれ、多くの聴衆
を前にしての英語での口頭発表は、若手にとって良い経験となり今後の研究推進に有益であろうと推察され
た。なお、本・新学術領域からは、2件の口頭発表(茨城大・山口先生(A01班)、近畿大・佐賀(A01班)
)に加えて、ポスター発表(信州大・宇佐美先生、立命館大・民秋先生、近畿大・佐賀の各グループ、いず
れもA01班)が行われた。最後に、本学会をお世話頂きました立命館大・民秋先生に深く感謝いたします。
(文責 近畿大学 佐賀佳央)
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八木政行
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